実はおもてなし国家の中国、旅行中なんども助けてもらいました
さてさて、また前回のポストからだいぶ日が空いてしまいました。
ついに中国を抜けて、お隣の中央アジアの1国家キルギスに来ています。
自分の自堕落さには辟易としますね、このようなとき。
おもてなし国家中国???
「おもてなし」という単語で「中国」を形容すると、違和感を覚える人もいるのでは?と思います。
いや、おもてなしは日本人のお家芸でしょw中国人は自分勝手そうだし、おもてなしなんかww
と思われているかたもいるでしょう、たぶん。
いやぁ、実際のところ、体験ベースではむしろその逆で、中国の方が日本のおもてなしのそれよりもスケールが大きかったです!
(そもそも、おもてなしは受け手の評価によって決まるものなので、日本の方がいいと言う人もいるでしょうし、それでいいと思います〜)
黄山登頂口にて
以前僕は黄山という絶景が拝める場所へ向かいました。黄山駅から出発する地元の乗合バスに乗車することから始まったのですが、
乗合バスということもあり、ローカル客がほとんどで、また中国には日本以上に?英語を話す人はいません(割合での話)
そこで当然、中国語を話せない外国人である私は運賃などの支払いについて戸惑う場面が多くあるわけです。事前にある程度調べて行きましたが、情報が最新のものではないこともあり、余計に。
そこで、バスのおじさんは身振り手振りで伝えようとしてくれたり、また同乗者に翻訳アプリを使って通訳してくれと、他人を巻き込んでまで助けてくれました。
同乗者の青年たちは、見かねた私に「一緒にくるか?」と誘ってくれ、ありがたく一緒に登山することになりました。
そしてついに入山!と意気込んでいると、入山料が思いの他かかることを知りました。
入山料はあるだろうなとは思ってはいたので、日本円にして3000円ほどは持っていたのですが、移動費などで、入山チケットの窓口を前にする頃には、入山料の150元も手元には残っていませんでした。
アリペイもWechatペイもユニオンカードも持っていない私は、支払いの手段がありません。そして、周りにATMもありません。
そうそこで、普通であれば私の黄山ライフは詰んだはずです。
しかし、なんとその青年は見かねた私に入山料の不足分を出してくれたのです!
しかも大学生ということからもお金をそんな持っているわけではないであろうにも関わらず泣
そしてなんとか登山することができたのですが、道中もお菓子などをくれたり、途中の休憩スポットでおごってくれたり。。感謝してもしきれません。。
お礼と言ってはなんですが、日本からタバコ吸う人用に日本のタバコを持ってきたのであげました。笑
ついでにもらいタバコ🚬
下山後
数時間にも及ぶ登・下山も終わり、さて宿に帰るか、となった時、黄山駅までのバスが全て終了していたのです。あたりにはタクシーもない。
そこまでは50kmもあるし、次の日は朝早く次の街への高速鉄道。オワタ。。。
となっていたら、先ほどの青年らが話しかけてくれ、なんとタクシーを呼んでくれたのです。
Uberのように、中国には滴滴という配車アプリがあります。
しかし、アリペイ同様、中国人でないと容易には作れないため、彼らがいなければどうにもなりませんでした。。。ありがとう。
ATMにクレジットカードが吸い込まれる
タクシーのおっちゃんには今手持ちの金がないからATMによってくれ、伝えATMにキャッシングをしに行きました。
ところがこのATMではなぜかお金がおろせませんでした。そして
クレジットカードが吸い込まれ、シルクロード横断旅行4日目にして、カードを一つ喪失することになりました。
はぁ、どうしよう。。と困り果てていたら、タクシーのおっちゃんが、「どうした?」
と事情を助けに来てくれ、隣の建物にいた中国人に話しかけ、解決策を話し合っていました。
そこで、タクシーのおっちゃんが
「月曜日銀行が空いた時に俺が取りに行くよ、だから、銀行に話すためにパスポートの写真とか、俺との写真を撮ってくれ。カード取り戻せたらお前のいう住所に送る」
と言われ、そこまでの義理はないにも関わらず助けてくれました。
*本当に行ってくれたみたいですが、銀行は本人でないと渡せない 、といいゲットできなかったようです。
正直見ず知らずの人にカードを預けうる状況を作ることに不安感はありましたが、それまでに出会った中国人のキャラクターであったり、タクシーのおっちゃんの人柄を見て
任せてもいいだろう、と思えるぐらいの方でした。
人懐っこい中国人
主語を大きくして話すのは好きではありませんが、今回のことであったり旅行中触れ合った中国人を見て、日本人と比べると
最初の段階から距離を詰めるスピードが早く、また愛嬌に溢れている人が多いな、と感じました。
人によっては、その距離感がいやで、嫌だという人がいるでしょう。しかし、そのような人懐っこさからくるおもてなしが、心に直接的に響き、私はいいなと思いました。
おもてなしといいますか、いいことの連鎖を自ら生み出していきたいなぁ。